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旬の香り   

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いつも私のブログにコメントをくれるintermediate さんは、福井の勝山の自然がまだまだ手付かずの素晴らしい田舎に住んでいる。
intermediate さんは、かつての同業者であることから、彼女とのお付き合いはもう30年以上になるかもしれない。
彼女はバリバリのキャリアウーマンの現役であるが、ご主人が農業を営んでおられる。
昨年、自宅にお邪魔していろいろとお話を伺っているうちに、ご主人の農業は頭だ、それに得意とする専門の化学の知識が応用されていると感心したのだった。

今までにも古代米を初めとして、有名な勝山の里芋、豆類、有名なお醤油、食べてしまって思い出せないくらい、いろいろな、intermediate さんちの特産品をいただいてばかりである

その勝山から旬の嬉しい香りが届く。
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4月の下旬、山菜の王様といわれる、たくっさんの「たらの芽」と美しい大好きな花の「かたくり」の束だった。
大喜びで、早速「たらの芽」は、てんぷらにしていただいたが、「かたくりの花」は、食べるのがどうももったいない思いだった。
かたくりの群生している風景を思い浮かながら、酢の物にして思い切り春の香りを楽しませていただいた。







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3週間ほどして、今度は良く育った立派な「わらび」と乾燥させた「ぜんまい」が届いた。
山育ちの私には故郷の山々を思い出す懐かしいものばかりであった。
ワラビは、わかめと油揚げと糸こんをごまあぶらで炒めて煮付けると家中が喜ぶ、私の自慢料理になる。少しだけおひたしにして後は大事に塩漬けにした。ぜんまいは、油揚げと人参との定番料理であるが、輸入物などとは違い本当に美味しい。

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いずれも、畑に出て行ってちょこちょこと採れるものではない、ご主人が山を良く知って、奥深く入って苦労して採った山菜である。
田舎の人は「そんなに喜ぶもの?」というかもしれないが、私には町で買った高価な品物よりも何倍も嬉しいブランド品なのです。




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intermediate さんが退職したら思い切り勝山での山菜採りをしたいと楽しみにしている。
その前に今年も、山椒の実をまた1年分貰いに行くことになっている。


intermediate さん、旬の香りの報告が遅れてしまいゴメンね

by taizann | 2006-05-24 10:13 | 友だち

私の散歩道   

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菜種梅雨がやんだようだ             c0072993_1101546.jpg                            

公園のみどりが呼んでいる

「聞こえるかい?」











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小さな滝のせせらぎが

子供たちの楽しそうな靴音が

ベビーカーを押す、じいちゃんの嬉しそうな声が

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おにぎりを頬張る家族の笑い声が

ネットを越えるテニスボール音が











遠くで布団をたたく音がする

そんな午後

私はお気に入りの切り株に腰を下ろす

いつもの銀杏の木が語りかけてくる

「聞こえたんだね」

by taizann | 2006-05-13 11:50 | 雑記

もったいない   

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 今まで仕事を持って働いていた時は、何も感じなかったことだが、退職して気になりだしたことがある。それは「もったいない」と言う感覚だ。毎日が忙しかったのと、お金のこともあまり気にしなくてなんとか済んでいた。それが退職してからは、時間はたっぷりあるが、いささか共稼ぎの財政感覚ではすまなくなった。自分の小遣いも、減る一方で、増えると言うことがなく寂しくなった。そうなると俄然「節約」、「もったいない」という、眠っていた感覚が蘇って来たらしい。c0072993_1422362.jpg

家中のつけっぱなしの電気を消してまわる、洗顔や歯磨きの時の水道は出しっぱなしにしない、何より冷蔵庫で材料を腐らせない、安いお店の広告も見逃さないと退職主婦は毎日頑張っている。

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そんな暇人の主婦は、ある日テレビを見ていて「もったいない」という日本の言葉に感動し、「もったいない」を世界に通じる環境標準語にしようと活躍する偉い女性の活動に共鳴したのである。
二00四年に、植林を通じて自然保護、貧しい人々の社会参加、ケニアの民主化に寄与した「グリーンベルト運動」が評価され、ノーベル平和賞を受賞したケニアの環境副大臣のワンガリ・マータイさんである。


c0072993_1411311.jpgマータイさんは、二00五年に京都議定書関連行事のために来日され、そのときにこの言葉を知り、日本人が昔持っていた「もったいない」の考え方こそが、環境問題の3R活動=消費削減(リデュース)、再使用(リユース)、資源再利用(リサイクル)に最もふさわしい精神として感銘したというのである。マータイさんは、世界中でこの「もったいない」をキーワードに「女性達による世界的もったいない」キャンペーンを展開し、資源を効率よく利用しましょうと訴えている。


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そのマータイさんが日本人の素晴らしいところとしてあげたことは、和服、水洗トイレ、風呂敷であった。和服、風呂敷はリサイクルの代表として理解できたが、水洗トイレの大、小を区別するレバーは日本人の発想らしい、なるほどそういえば外国ではそのようなレバーはないかもしれない。自動的に水が流れるトイレは、もったいないの代表かもしれないとも思った。


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そして、マータイさんから見た日本人の「もったいない」は、スーパーのレジ袋、水、食品、洋服、包み紙だと言っている。日本人の誰もが思い当たり納得できるのではないだろうか。
スーパーには大きな袋を持っていけばいい、水は流しぱなしにはしない、包み紙にも閉口することが多い、確かに日本は過剰包装が多すぎる。私には食品と洋服が身にしみた、食べきれないほど作ってみたり、着ていない服や袖を通したこともない服がタンスに眠っている。

また、先日牛乳の最大生産地、北海道で搾られたばかりの牛乳約十トン(一リットルパックで約百万本分)が廃棄処分された。お茶、豆乳、野菜ジュースなどの普及に加え少子化、朝食をとらないライフスタイルも影響して、消費が伸び悩んでの結果らしいが、生産技術が向上しても、過剰生産だからと言って捨ててしまうのはなんとももったいない。酪農家にとっても辛いニュースだった。
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世界中には栄養不足の子供や、飢えた人々がたくさんいる、そんな所へ援助して欲しいと願わずにはいられない。

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こんな我が家規模の「もったいない」が、環境問題の改善に繋がるとしたら、みんな一人一人が、ちょっと意識するだけで大きな力となり、地球全体の環境問題への意識に変わるのかもしれないと思うと、暇人の発想も、まんざらケチなものではなかったと胸を張ってみたのである。

by taizann | 2006-05-01 14:49 | エッセー