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芸術の秋    

映画 「エディット・ピアフ”愛の讃歌”」
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私の大好きなシャンソン歌手と言うより彼女の歌う歌は心に沁みる歌が多い。
この映画は、ピアフの過去を時間軸で追わず、彼女の生きた時代を交錯させて描いている。
そのため集中してみていないと、波乱万丈の彼女の生き様に私は度々翻弄されてしまった。

彼女の生い立ちは数々の伝説があるそうだが、貧民街でカフェのシンガーとして働いていた
母親は17歳でピアフを生んでいる。
父は大道芸人であり、ピアフをノルマンディーで 売春宿を営む彼の母親に預け入隊する。こうしたピアフの幼い時の環境が、その後のピアフの人生に強いインパクトを与えたことは間違いないようだ。
母親と同様に街頭で歌うピアフに目をつけたのは名門クラブの経営者ルイであり、ピアフ(雀)
の名付け親でもある。
レコードを出し歌手として成功を納め大女優のマレーネ・デートリッヒにも賛美される。
ジルベール・ベコー、イブ・モンタンをもスターに導く。
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ピアフは数々の恋愛の末、不倫ではあるがボクシングの世界チャンピオンのマルセル・セダンとの至福の時間を過ごすが、セダンの飛行機事故の訃報、名曲「愛の讃歌」の誕生秘話で映画はクライマックスとなる。

晩年は度重なる交通事故、モルヒネ中毒に体は蝕まれ僅か47歳で没する。
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この映画で特筆すべきは、ピアフの20代から47歳で死ぬまでを演じたマリオン・コティヤールという女優の演技である。マリオンという人は、ピアフの人生を知らなかったらいが、ピアフの体の動き、息遣い、歌い方、普段の癖などを史料から、深く研究したらしい。
もちろん、私もピアフを知っているわけではないが、過去の映像などから知るピアフに瓜二つ
まるで本物のピアフが映画に出ているような錯覚を起こした。見事でした。

by taizann | 2007-10-24 15:55 | 映画評

旬の香り   

こだわりの味・秋刀魚
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 ふと、何かしら吹く風に秋の気配を感じる頃、「クール宅急便でーす」元気の良い配達のお兄さんの声と共に、我が家にはいっぺんに秋が来る。
 いくら流通機構が発達したと言っても、私は秋刀魚は三陸の秋刀魚と決めている。手がちぎれんばかりの凍り詰めの箱に入った秋刀魚を見て「今年の秋刀魚は大きい、うーん脂が乗っていそう、さあ、今日は秋刀魚づくしにしよう」。

 まず、何匹かを刺身用ににとりかかる。
c0072993_93915.jpg新鮮なものは、三枚におろすのも、いと簡単である。包丁など使わずとも、手で骨がすうっと、はずすことができる。
ここで忘れてはいけない。小骨の多い腹の部分を腹わたも一緒に 切り取り、軽く塩を振り、食べる前にさっと焼いて、すだちでも絞って食べれば、これもまさに通の一品になる。
幼いときには、母に「カルシユウムだよ」と言って残りの骨を火鉢で焼いて食べさせられたものだ。我が家の秋刀魚は、捨てるのは、頭としっぽだけになってしまう。
三枚におろしたものの半量を尻尾から、皮をむいて刺身用に切り、盛り付ける。

残りを秋刀魚の寿司にしよう。
c0072993_9541249.jpg]軽く塩を振り酢につける。秋刀魚は鯖などと違い、身が細く、薄いのであまり酢に漬け過ぎるとカスカスになってしまう、酢飯なので酢に漬けなくても良いくらいだ。酢につけてから、皮をむくのであるが、新しいと皮はむけないことが多い、と言うより皮が溶けてしまうようだ。それに無理しなくても、皮の存在など気にならない。にぎりにしてもよし、棒寿司にしてもよし。
 残りは、明日用に塩をしておいて、焼くのもよし、醤油に漬けておいて、かば焼きにしてもよいだろう、土生姜と煮つけてもよい。
生の新しいものは何にしても美味しい。
昔はおそらく安い魚の代表だった筈で、箱で買ってぬか漬けにして、温かい白飯で食べた〔へしこ〕の、あの美味しかったこと。
さあ、これでできた。
                                 ↓(ここがまた、美味しい腹の部分)
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岩手の弟に「秋刀魚届いたよ、ありがとう、また、送って!」とメールする。


                                      


                                                                       

by taizann | 2007-10-01 10:28 | エッセー